公共交通・通勤設備におけるすべての人のためのモビリティ
イサ・ビン・カマリ
シンガポール陸上交通局部長:シンガポール
今回の講演では、さまざまなニーズに対応する費用効果の高い陸上交通システムを提供し、人間中心の陸上交通システムのビジョン実現に向けてシンガポール陸上交通局が実施している各種事業を紹介する。そうした事業では、すべての通勤者が円滑に目的地間を移動できるように交通および通勤設備におけるバリアフリー・アクセシビリティ(利便性)、接続性、統合を図るための計画立案や設計戦略に取り組んでいる。交通・通勤設備とは、シンガポールの地下鉄・高架鉄道であるMRTの駅、バスのインターチェンジ、バス停やタクシー乗り場、歩道橋、地下道、屋根付き通路などである。陸上交通局の取り組みは、交通手段の選択肢のひとつとして公共交通を整備し、道路網の最適化を図って道路網の利便性を強化し、サービスの質を向上するための戦略的推進力のひとつとなっている。