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CM字幕制作とは

字幕付きCMのクローズドキャプション字幕、一般的な映像編集ソフトを用いたテロップ制作とは違い、字幕専用システムを使って制作しています。 代表的なものにはLSIジャパン製「Semdec」や朋栄製「NeON」等があります。
クローズドキャプション字幕は、通常のテロップのように映像の中に一体化されている訳では無く、テレビ側で別に文字を生成して表示しています。 そのための「字幕を表示させる情報」を作っている感覚です。映像編集ソフトに比べると独特な使い勝手があります。 また放送字幕には様々な技術的・表現的ルールがあり、CM用の字幕制作は、どこでも制作出来るわけではありません。 専用のシステムと専門スタッフが必要になるのです。それらに対応したポストプロダクションは10社程度あり、そのいずれかに制作を依頼することになります。
CM用の字幕制作に対応したポストプロダクションでは、まず、CM本編から文字興しを行います。台詞やナレーション、効果音など、CM内で鳴っている音を文字化していきます。 それらを、ルールに基づき字幕に当てはめていきます。CM字幕は表示する時間や文字数に制限があり、全ての情報を字幕化出来るわけではありません。 そのため必要な情報を選んで当てはめていきます。 又、字幕はテレビ側で表示しているため、各テレビ毎に書体や大きさが違い、表示されるタイミングもズレるので、それらを考慮して字幕を配置していく必要があるのです。 こうして出来上がった字幕は、情報信号として、CM原版ファイルに重畳(一体化)されて放送局に届けられます。

現場の声

「CM字幕を担当して約1年になります。初めて字幕のソフトを触った時は、少しクセのあるソフトに苦戦しましたが、 最初の頃はまだ件数も少なく、コツをつかみかけ次回使う時には忘れてしまうという繰り返しでした。最近は件数も増え、ようやく慣れてきました。
ろう者の方がどうやったら見やすく分かり易いか試行錯誤の毎日です。自宅でも字幕表示にして、他社で作成した字幕も参考にしています。
又、CM字幕にはルールが多いので、局納品後にNGになってクライアント様にご迷惑をお掛けしないよう、注意しています。」
(有限会社ディーアンドエーミュージック 字幕制作担当:野村久代)

CM字幕制作プロダクション紹介

字幕付きCMを作って放送局で放送してもらうには、「テレビCM素材搬入規準【2022年7月改訂版】」に定められた「字幕付きCM素材搬入規準」に沿った方法でCM原版を制作する必要があります。
CM字幕は、クローズドキャプションと言って、字幕の情報をデータ化して映像信号の中に埋め込み、それを受信したTV側で字幕を画面に表示しています(逆に、映画字幕のように元々の映像に字幕を焼き付けているものをオープンキャプションと呼びます)。そのため、専用の設備が必要ですし、字幕の文字数や表示するタイミングなどに様々な制約があり、それらを熟知した上で、読みやすい字幕を制作するには、専門知識やノウハウが必要です。その作業はCM字幕制作に対応したポストプロダクションに依頼します。

対応ポストプロダクションリスト


CMの完成原版をポストプロダクションに入稿すると、基準に合うように、文字起こし→字幕データの作成→字幕CM原版作成の作業をしてもらえます。