2014年11月12日(水曜日)
S-01|復興と再生のUD(福島からの報告)
11月9〜10日に福島のプレカンファレンスで実施するワークショップの報告を行なう。グローバル(海外)ファシリテーター6名、ローカル(地元)ファシリテーター3名、そしてIAUD協同事業検討委員のコーディネーター3名を含む約90〜100名が参加し、初日に福島県各地をバスで巡りながら現地調査を行ない、その調査結果をもとに、2日目の公開ワークショップで問題を整理統合する。東日本大震災で大きな被害を受けた福島県および東北地方の復興と再生に向けた事業提案あるいは政策提言へと導く。
S-02|東京2020オリンピック・パラリンピック大会へ向けて
昨年末、訪日外国人観光客は年間1000万人を突破したと報じられたが、安倍首相は年明け早々、6年後の2020年までに倍の2000万人に増やすことを目指すと表明した。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ向けて、東京の街を世界からの観光客や障害者、高齢者にも安心して快適に暮らせる生活環境にしていくためには、一体何を行なうべきか、ユニヴァーサルデザインの観点から見て、今後どのような改善や提案が望まれるか等、それぞれの講師のプレゼンテーションと会場との意見交換を通して考察する。
S-03|江戸から東京、そして未来へ1〜伝統文化と先端科学技術が融合する東京
18世紀初頭には既に100万人を超える人口を有していたとされる江戸(東京)は、また250年の長きに渡り平和を保持し、同時代の西洋諸国には例のない高度なリサイクルと環境保全が達成されたモデル社会だった。また「江戸しぐさ」と呼ばれる作法の基本は「思いやり」「おもてなし」「おかげさま」といった助けあい、譲りあいの精神であり、日本のユニヴァーサルデザインの根底に横たわる考え方でもある。江戸の祭り、歌舞伎、相撲などの伝統文化と耐震高層建築や安全正確な新幹線に象徴される先端科学技術が渾然一体となって融合している大都市東京の魅力を比較文化論的アプローチから考察する。
S-04|江戸から東京、そして未来へ2〜持続可能な共生都市の創造
臨海副都心まちづくり構想に代表される東京の未来都市ビジョンや復興地や未災地での街づくりはどのように描かれるべきなのか、そこにはユニヴァーサルデザインの考えがどのように生かされているのか、またビジョンを現実に落とし込む上でどのような苦労や問題点があるのか等、それぞれの講師のプレゼンテーションと会場との意見交換を通して考察する。
※東京消防庁および陸上自衛隊からの講演予定者が、それぞれ御嶽山噴火による災害救助および日米合同演習のため、急きょ出講困難となり、『防災・減災のUD〜首都直下型地震への備え〜』のテーマで実施する予定だったセッション5をキャンセルし、論文発表セッションに振り替えたことをお知らせいたします。あしからず、ご了承ください。