2012年10月13日(土曜日)
S-01|UDのグローバル展開
日本や米国ではユニヴァーサルデザインの言葉が主に使われているが、英国はインクルーシヴデザイン、欧州全域ではデザインフォーオールが主流だ。また、人間中心デザインやユーザーオリエンテッドデザイン等の言葉も聞かれるが、いずれも人間の多様性を理解し人権や人間の尊厳に配慮したデザインを行なう概念との認識では共通しており視座が微妙に異なるだけと解釈できる。些細な違いにこだわることなく、相互連携し協力して世界のUD発展を進めるためには一体何をすべきか等、欧州と英国を代表して2名の基調講演者に、本会議の口火を切っていただく。
- 「世界的取り組みの土台」
フランセスク・アラガイ(デザインフォーオール財団代表:スペイン) - 「ユニヴァーサルデザイン、ユニヴァーサルチャレンジ: 21世紀における人間中心デザインの進歩」
ラーマ・ギーラオ(王立芸術大学院ヘレンハムリンセンター副所長:英国) - コーディネーター:ショーン・ドナヒュー(リサーチ・センタード・デザイン代表/アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン メディアデザイン研究科副科長:米国)
S-02|大震災を乗り越えて
昨年の東日本大震災を始めとして、近年、国内外で発生した様々な大災害からの復旧・復興を担った、あるいは支援した方々を招き、それぞれの復興・支援活動がどのように行なわれたのか、また活動を遂行する上で新たにクローズアップされた問題点は何か、さらにユニヴァーサルデザインの観点から、今後どのような改善や提案が望まれるか等、それぞれのプレゼンテーションと会場との意見交換を通して考察する。
- 「震災後の情報発信の在り方とまちづくりについて」
佐々木 一十郎 (宮城県名取市長) - 須川 哲治 (元福岡市都市整備局 玄界島復興担当部長)
- スリニバサ・ポプリ (国連ハビタット福岡本部上級人間居住専門官)
- ミホ・マゼレウ(マサチューセッツ工科大学講師:米国)
S-03|救難・救助〜災害出動におけるUD
東日本大震災における災害出動として被災地の救難救助にあたった、陸上/海上/航空自衛隊より講演者を招き、陸海空のそれぞれの役割分担を踏まえ実際の救難救助活動がどのように展開されたのか、また活動を遂行する上で新たにクローズアップされた問題点は何か、さらにユニヴァーサルデザインの観点から、今後どのような改善や提案が望まれるか等、それぞれのプレゼンテーションと会場との意見交換を通して考察する。
S-04|安全・安心〜治安・防災におけるUD
毎年のように九州地方を襲う台風や集中豪雨、その他様々な災害や事故において、救難、防災、治安等の活動に従事する、海上保安庁、消防庁、警察庁より講演者を招き、それぞれの役割分担を踏まえ実際の活動がどのように展開されているのか、また活動を遂行する上でどのような苦労や問題点があるのか、さらにユニヴァーサルデザインの観点から、今後どのような改善や提案が望まれるか等、それぞれのプレゼンテーションと会場との意見交換を通して考察する。
- 太田 吉一(海上保安庁第七管区海上保安本部 警備救難部長)
- 藤原 謙治(福岡市消防局 警防部長 消防正監)
- 「災害発生時の警察措置」
柴田 和敏(福岡県警察本部 警備部警備課管理官)
S-05|安心、安全な地域社会づくり
東日本大震災および福島原発事故のような大災害は、再び日本のどこで起こってもおかしくないとも言われているが、本セッションでは、セッション2〜4の討議を踏まえ、そのような災害に見舞われた場合、自治体としてどのような対応が望まれるか、普段より備えるべきことは何か、さらにユニヴァーサルデザインの観点から、今後どのような改善や提案が望まれるか等、それぞれの自治体の特事情も踏まえつつお話いただき、聴衆との意見交換を通して考察する。
- 古川 康(佐賀県知事)
- 「UDは時代が必要とし、時代をリードするものである」
潮谷 義子(元熊本県知事) - 高島 宗一郎(福岡市長)
- コーディネーター:清水 鳩子(主婦連合会 参与)
LS-01|パナソニック株式会社 ランチョンセミナー
「進化するパナソニックのユニバーサルデザイン」
パナソニックグループはユニバーサルデザイン(UD)を重視したものづくりを行ってまいりました。
本セミナーでは、創業以来変わることなく継続しているポイントと、時代の変化に応じて進化させていくポイントについて、お客様を「住宅空間」、「非住宅空間」、「モビリティ」、「パーソナル」の4象限でとらえ、それぞれの場(空間)でUDのお役立ちを追及する商品事例等をご紹介いたします。
LS-02|株式会社丹青社 ランチョンセミナー
「ミュージアムづくりを共に体験し、共に考える」
丹青社は「こころを動かす空間創造のプロフェッショナル」として、店舗・博物館・展示会など人が行き交うあらゆる空間づくりの課題解決をおこなっている企業です。本セミナーでは、多様なユーザーと体験を共有し、共に考えながらUDに配慮したミュージアムづくりを進めるプロセスを福岡市博物館の実例を交えて紹介します。
LS-03|花王株式会社 ランチョンセミナー
「ソーシャル・インクルージョンをめざした花王の取組み」
1890年の「花王石鹸」発売以来、花王は清潔で美しくすこやかな暮らしに役立つ商品を提案してきました。超高齢化社会を迎え、CM字幕化の取り組みや、誰にでも使いやすい商品の開発を行なっています。
Social Inclusion(人や社会とつながるモノづくり)をめざす花王のユニバーサルデザインについてご紹介いたします。